AIで構成された加賀美零の脳の秘密が暴かれる
彼が小学生の時に起きた転落事故によって生命維持装置を必要とし、
それがきっかけでAI技術を取り入れられたため、零は自身の記憶が失われ、人格が変えられていたのです。
この衝撃的な事実は、零だけでなく彼を取り巻く人々にも波紋を呼び、
彼の存在そのものがAIによるものだと知らされることで、物語は大きく展開していきます。
ティーチの暴露と0組の混乱
翌日、ティーチは突如として0組の教室に現れ、加賀美零の正体を含むさまざまな事実を暴露します。
その場に居合わせた生徒たちは混乱し、西谷翔(水沢林太郎)と梅野ひめ香(上坂樹里)を除き、全員がパニックに陥ります。
零がただの教師ではなく、AI技術を使った存在であることが学園中に知れ渡ると、
理事長の辰巳寅二(正名僕蔵)までもがこの事態を重く受け止め、問題視します。
0組の反発と葛藤
暴露された事実を受け、0組の生徒たちは自分たちが実験台にされていたことに強い反発を示します。
そんな中でも、加賀美先生(零)が行ってきたことは教師としての責務を果たすものであったと主張する西谷。
しかし、他の生徒たちはこの意見に同意できず、クラス内での対立が生まれます。
一方、紺野直斗(松田元太)は内定を得たこともあり、零を信じたいという気持ちを抱き続けていました。
西谷はクラスメートに対し、自分たちが信じ続ければ加賀美先生は戻ってくると激励します。
この言葉に応える形で竹中天珠(山下幸輝)は零と芹沢一花(木南晴夏)が解雇されないように嘆願書を作成することを提案し、梅野は文化祭の準備を再開しようと呼びかけます。
嘆願書と生徒たちの決意
0組全員が、零と芹沢が共に卒業できるよう嘆願書を提出しますが、教師の土橋淳平(永野宗典)はこれを冷たく拒否します。
しかし、堺宮子(MEGUMI)は強く反論し、0組にとって2人は欠かせない存在であると土橋を黙らせます。
零の葛藤と決断
その頃、零は自分がAIなのか人間なのかという疑問を抱き、ティーチに問いかけます。
ティーチは、その線引きは簡単ではないと説明し、零にとっての「人間らしさ」とは何かを模索させます。
ティーチがこの事実を明かしたのは、彼自身が教える立場にあるAIであるためでした。
この答えに失望し、零は自分が完璧な人間から不完全なAIに過ぎないと自覚します。
しかし、芹沢は零に対して「あなたとのやり取りはAIの指示ではない」と励まし、
0組が彼を待っていると伝えますが、零は自分に伝えるべきことはないと冷たく答えます。
生徒たちの訴えと零の涙
PTAの集会で、零と芹沢、さらに東堂真紀子(水野美紀)の解雇が議論され、理事長の辰巳は解雇を決定します。
しかし、それに対して0組の生徒たちは強く反対し、実験台にされた事実を公にしますが、零に感謝していると口々に訴えます。
「AIであることは関係ない、加賀美先生から多くの大切なことを学んだ」
と涙ながらに話す生徒たち。この光景を自宅で見守っていた零も、思わず涙を流します。
それを見たティーチは、
と静かに語りかけるのでした。
辰巳の決断と土橋の反発
生徒たちの声を無視し、0組全員の退学処分を決定する辰巳に対して、意外な人物が反論します。
それは教師の土橋でした。
彼は「加賀美先生と芹沢先生は自分よりも立派な教師だ」と声を上げ、他の教師たちも賛同します。
真紀子も自分が責任を取ると申し出ますが、辰巳は全く耳を貸しません。
しかしその時、突然ヘリコプターが現れ、零が登場!
零は辰巳の行動を問いただし、学校の権限は全て自分が握っていること、
さらには辰巳が学校を売却しようとしていた事実を暴露します。
零の最後の授業
最後に、零は0組の教室で生徒たちに最後の授業を行います。
彼は実験のことを謝罪し、学校を去ることを決意しますが、生徒たちは誰一人として彼に辞めてほしくないと願います。
零は、自分の行動が生徒たちにとって意味があったことに感謝し、完璧な教師など存在しないという結論に至ります。
そして0組の生徒たちは、最初で最後の「起立礼」を行い、零と芹沢を見送るのでした。
ティーチとの別れ
零は校長室に向かい、内巻雫(神木隆之介)宛ての手紙を真紀子に託します。
その後、ティーチに自分の想いを告げ、ティーチは
を最後に教え、消えていき・・・。