放課後カルテ第4話(11月2日放送)では、6年生の野外宿泊学校に参加した児童たちが、それぞれの本音や葛藤を垣間見る中、羽菜の孤独が思わぬ展開を生む物語が描かれます。
クラスに馴染めず、心に秘めた孤独感を募らせる羽菜は、衝動的に藤野一希を川に突き飛ばしてしまいます。
その背景には、壊された七夕飾りの真犯人であることへの罪悪感と、クラスメイトに知られることへの恐怖が…。
教師・牧野はこの事件を通じて羽菜の抱える苦しみと向き合おうとしますが、果たして2人はどんな結末を迎えるのでしょうか?
Contents
放課後カルテ第4話(11月2日放送)ネタバレ
第4話は、6年生の児童たちが参加する2泊3日の野外宿泊学校が舞台です。
羽菜の家庭環境がもたらす孤独と葛藤
周りの生徒たちが楽しみにする中、水本羽菜(小西希帆)だけはどこか浮かない表情で参加します。
母親が家を出て父親と二人きりの家庭環境の中で、羽菜は大きな孤独感を抱え、学校や周囲にもなじむことができない日々を過ごしていました。
父親も娘との対話が少なく、彼女が「捻挫が痛いから休みたい」と訴えた際も、「休んでいい」と軽く応じるだけで、羽菜の心情に寄り添うことはありません。
このような家庭環境の影響で、羽菜はクラス内でも疎外感を抱き、次第に自己否定や不安を募らせていきます。
七夕飾りの事件と羽菜の不安
そんな羽菜が抱える孤独と不安が引き金となり、クラスでのトラブルが表面化します。
以前、七夕飾りが壊された事件の犯人として羽菜を疑う声が一部で上がっていましたが、彼女はその事実を隠し続けています。
事件を見ていた藤野一希(上田琳斗)は、真犯人が羽菜であることを知っているものの、周囲には黙っていました。
羽菜は、藤野が自分を裏切って秘密を漏らすのではないかと常に怯え、彼の動向に神経をすり減らしています。
そしてついに羽菜の不安が限界に達し、羽菜は川遊び中の藤野を突き飛ばしてしまいます。
彼を危険な目に遭わせてしまいますが、「滑った」と嘘をつくのでした。
羽菜の孤独な叫びと牧野の救い
突き飛ばされた藤野は怪我を負いますが、保健室の牧野先生(松下洸平)がすぐに手当てを行い、事なきを得ます。
牧野は羽菜に事情を聞く中で、彼女が抱える家庭での孤独や恐怖、そして自分自身への不安が大きく影響していることに気づきます。
後日、藤野が羽菜に「本性を出したほうが面白いのに」と声をかけたことで、羽菜は一層追い詰められます。
さらに、牧野が羽菜の足にリストカットの痕跡を発見したことで、彼女が抱える深い孤独や心の痛みにようやく周囲が気づき始めます。
羽菜は、
「気まぐれで構って、いらなくなったら捨てられる!!私みたいな危ない奴をほっとけないだけだもんね」
牧野は
「原因を知る為に、知らなきゃいけないんだ。だから来たんだ。水本を助けたいんだ」
と語りかけ・・・。
感想レビュー
今回の「放課後カルテ」第4話は、羽菜の孤独や心の葛藤にとても胸が痛みました。
彼女の家庭環境は、現代の子どもたちが抱える問題のひとつを鮮明に映し出しているように思いました。
母親が不在で、父親とも気持ちが通じ合わず、心に孤独を抱えながら過ごす羽菜の姿に、「どうして父親、周りも気づいてあげられなかったのかな」と考えさせられました。
そして、羽菜が藤野くんを突き飛ばしてしまったシーン…あの場面は見ていて本当に複雑な気持ちになりました。
羽菜も決して意地悪でやったわけではなく、不安や恐怖からくる「衝動」だったと思うんです。
もちろんやってはいけない行動なんだけど、その裏にある「本当の気持ち」を考えると胸が締め付けられる思いです。
きっと、羽菜の家庭や学校でのサポートがあれば、違う未来もあったかもしれない…と。
藤野くんもとてもいい子ですよね。
周りが疑う中で黙って羽菜を守ろうとする姿が健気で、「いい友達になれるかもしれないのに…」と少し期待を持ってしまいました。
それにしても、牧野先生の存在が羽菜にとっての一筋の光になっていることが救いです。
彼が羽菜を助けるために声をかけ、気持ちを理解しようとする姿は本当にありがたく、親としても安心できます。
現実でも、こんな先生がそばにいてくれたら…と思わずにはいられませんでした。
今回のエピソードは、羽菜の抱える痛みや孤独に共感しつつ、彼女がいつか心を開き、
前向きに生きていくことができるよう応援したくなる内容でした。
まとめ
「放課後カルテ」第4話は、羽菜の孤独感が引き起こした悲劇的な事件と、それに対する周囲の対応を通じて、子どもたちの成長と心の動きを描く印象深いエピソードです。
特に牧野の包容力と児童たちの複雑な感情が交差する展開には、視聴者の心を強く引き付けるものがあります。
次回も目が離せません。