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あなたを奪ったその日から(第6話 感想&考察)誰が嘘をつき、誰が真実を信じるのか?

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あなたを奪ったその日からの第6話(5月26日放送)は、一気に物語の「疑惑」と「感情」が噴き出す重要回でした。

動画告発、失踪未遂、隠された関係、すれ違う親子…。

それぞれの登場人物が、真実と嘘の境界線で揺れる中、「信じたい」という想いと「信じられない」現実がぶつかり合います。

※本記事には『あなたを奪ったその日から』第6話の内容が含まれます。未視聴の方はご注意ください。

『あなたを奪ったその日から第6話あらすじ

結城旭の内部告発動画が社内を騒がせる中、旭本人は否定。望月との間でも一触即発の空気が流れ、紘海はますます旭の本心が読めなくなる。

そんな中、美海が駅で偶然出会った駅員・柊にドキッとしながらも、不審者に遭遇する事件が発生。母・紘海はかつての悲劇を思い出し、恐怖に駆られる。

旭と接点を持ち始めた紘海は、彼の中に「確かに誰かを守ろうとする感情」があることに気づき始める。

しかし、同時に旭の過去の裏の顔も浮かび上がり始め、彼と灯(亡き娘)との関係に確信を持てないままでいる。

一方、旭の娘・梨々子は元恋人・玖村と再会し、危うい心理ゲームのような再接近を開始。

そして物語の裏では、東が仕掛けた“AI動画による偽装告発”と、旭が気づいていたことが明かされる…。

感想:登場人物たちの「信じたいけど信じられない」が心をえぐる

▶ 紘海の揺れる母心が刺さる

今話で最も胸を打ったのは、紘海の「もう一度娘を失うかもしれない」という恐怖心でした。

スマホの電源が切れた、美海が帰ってこない――そんな些細なことであっても、彼女には「娘をなくした過去の痛み」が蘇っていました。

また、その痛みは旭も同じで、紘海が娘を探し回るのを自分のことのように手伝ってくれました。

これは、自身も娘=萌子を失った経験からでしょう。

紘海は、美海が無事だったと知って涙をこらえながら、旭にお礼を言うシーンでは、バレなくて良かったと思う以上に、複雑な感情がにじみ出ていたと思います。

旭に「優しさ」を感じた瞬間、彼を信じたくなるような・・・。

でも、黙って旭の子供を育てていることを亡き娘・灯が知ったなら、何というだろうか?

実の娘を悲しませ、裏切ることになるかもしれない――この矛盾に、心が痛くなりました。

▶ 梨々子と玖村の再会が危うすぎる

梨々子はただ拗らせたお嬢様ではなく、「愛され方を知らない大人」になってしまった印象が強まっていますよね。

謝罪という名の再接近、過去の男を自分の闇に引きずり込むような言動…。

あんな両親の元で育ったら、こうなるという彼女の言葉が、ますます旭と元妻の間になにがあったのか気になります。

彼女を見ている限り、美海があのまま、旭の家で育たなかったことが幸いだったのかも?と思えてきます。

梨々子は自己防衛なのか、それとも復讐心なのか?

考察:嘘と真実の境界がにじむ回

▶ 告発動画の正体は“AI動画”だった?

まさかの展開として、内部告発動画がAI生成だった可能性が浮上。

東が送り主だった可能性が高い中、彼女の動機は「正義」なのか「復讐」なのか、次回への焦点になります。

▶ 旭の“夢”と“執着”は同じものか?

旭はスーパー経営が夢だったと語る一方で、萌子=美海に対しても執着を見せています。

これは本当に“父親としての愛情”なのか、それとも過去の罪悪感を塗り替えるための自己満足なのか。

もし美海が萌子だと知っていたら、彼はここまで“偶然”を装えるのか?

「父としての愛情だと信じたいのに信じきれない」もどかしさを感じてしまいます。

 第7話への期待と予想

  • 旭と紘海の距離感がさらに縮まることで、灯の死の真相に踏み込むのか?
  • 梨々子の“闇の育ち方”と旭との関係が、過去の鍵になる可能性あり
  • 東の告発行為が、望月や紘海の立場を揺るがす?
  • 美海と柊の関係が、“普通の青春”として描かれるかどうかも気になる点

まとめ

第6話は、「疑惑」と「信頼」が綱引きをするような重厚な回でした。

娘を想う母の苦しみ、他人の過去を知らないままでの関わり、そして目の前にある“嘘かもしれない真実”を、どう受け止めるか。

すべてのキャラクターが、自分の中に“答えのない感情”を抱えたまま、物語が次のステージへと進んでいく緊張感が際立っていました。