「アンサンブル」第8話では、優（松村北斗）が苦悩の末に下した決断が視聴者の胸を打ちました。
瀬奈（川口春奈）との関係が深まりながらも、過去のトラウマや家族の問題が彼を追い詰め、ついには退職届を提出。彼の心の内にはどんな思いが渦巻いていたのか？
そして、優を引き止めることはできるのか？
気になる展開を振り返りながら、感想と考察をお届けします。
Contents
第8話のネタバレ
優と瀬奈の朝、祥子のひと言
優は瀬奈の家で目を覚まします。しかし、そこで瀬奈の母・祥子（瀬戸朝香）から「週末同棲には早すぎる」と釘を刺されてしまいます。
少し気まずい雰囲気の中、優は朝のコーヒーを飲もうとするも、マグカップを割ってしまいます。
その瞬間、幼い頃に母・ケイ（浅田美代子）に怒られた記憶がよみがえり、彼の表情が曇ります。
咲良の決断と宇井の戸惑い
一方で、宇井修也（田中圭）は娘の咲良（稲垣来泉）が母・美紗希（市川由衣）と会う約束を勝手に取り付けてしまったことに困惑。
さらに、その道中で咲良は
「パパとは暮らさない」
と衝撃の言葉を口にします。
突然の発言に動揺する宇井。
そんな中、優は咲良に
「自分も昔、妹が生まれたときにいらない子だと感じたことがあった」
と語り、彼女の気持ちに寄り添います。
そして咲良は「ここでパパと暮らしたい」と素直な気持ちを打ち明け、宇井もそれをしっかり受け止めました。
真戸原家の秘密と有紀の動揺
その頃、真戸原有紀（八木亜希子）は、父・和夫（光石研）がケイに毎月15万円の援助をしていたことを知り、さらに困窮時には元恋人・小鳥遊翠（板谷由夏）まで支援していた可能性を耳にします。
有紀は、自分の知らないところで家族が動いていた事実に、ただならぬショックを受けます。
優の決意と瀬奈への想い
優は、自分が瀬奈を幸せにできているのかと悩み始めます。
「大切な人を笑顔にできていない気がする…」
その言葉に、彼の葛藤が滲み出ていました。
宇井に誘われてお好み焼きを食べながら、咲良の卒業式の予定を聞いた優は、あることを思いつきます。
卒業式当日、咲良には内緒で母・美紗希を呼び、彼女の晴れ姿を見届けてもらおうとサプライズを計画。
みんなで記念写真を撮り、心温まる時間を過ごしましたが、その直後、真戸原凛（香音）から
「お母さんが家を出て行った」
との連絡を受け、優は急いで家に帰ることに。
衝撃のラスト…優がいなくなった！？
自宅に戻ると、両親の喧嘩が原因で母が出て行ったことを知ります。
妹の凛や友人の樹理（戸塚純貴）は「優のせいじゃない」と励ましますが、優は
「自分がこの家に来なければ、こんなことにはならなかった」
と涙をこぼします。
翌日、瀬奈は驚きの事実を知ることになります。
- ポストに優の退職届が…
- 部屋の鍵が瀬奈のもとへ…
- そして、優の姿がどこにもない…
彼はどこへ行ってしまったのか？ 何を思い、この決断をしたのか？
感想・考察
今回の第8話では、優の繊細な心理描写が印象的でした。
彼は人一倍、人を気遣う性格ですが、それゆえに「自分は大切な人を笑顔にできているのか？」と常に自問しているんですよね・・・。
特に咲良に語った「自分も昔、いらない子だと思っていた」という言葉。
これは、彼が今でも抱えている感情の一端であり、心の奥深くにしまい込んできた痛みがにじみ出ていました。
それなのに、最後には自分がこの家に来なければ家族が不幸にならなかったと考えてしまう。
まるで、過去の優に戻ってしまったかのようです。
そして、和夫がケイに援助していた事実を知った有紀の驚きも印象的でした。
家族のあり方は一見シンプルに見えて、実際には複雑な事情が絡み合っているもの。
長年の思いが交差しながら、それぞれが最善を尽くそうとしていたのかもしれません。
また、最後に優が突然退職届を出し、瀬奈に鍵を返した理由は何だったのでしょうか？
逃げるつもりなのか、それとも何か別の決意をしたのか。
彼が抱え込んでしまった想いを、次回で明かしてくれることを願います。
登場人物紹介
真戸原優（松村北斗）：トラウマと向き合いながらも、自分の居場所を模索し続ける。
小山瀬奈（川口春奈）：優を支え続けるが、最後の最後で彼が消えてしまい…？
宇井修也（田中圭）：咲良の父親として奮闘し、親としての在り方を模索する。
宇井咲良（稲垣来泉）：母との関係に葛藤しながらも、父と暮らすことを決意。
真戸原有紀（八木亜希子）：家族の秘密を知り、苦悩する。
小鳥遊翠（板谷由夏）：和夫の元恋人で、過去の支援が明らかに。
まとめ
「アンサンブル」第8話は、優の葛藤が色濃く描かれた回でした。
彼の過去の傷が再び浮き彫りになり、家族や恋人との関係を見つめ直す中で、最終的に退職届という形で何かを手放そうとしました。
果たしてこれは逃避なのか、それとも新たな一歩を踏み出すための決断なのか。
真戸原家の秘密が次々と明かされ、有紀が知ることになった家族の支援の実態は、彼女にとって受け入れがたい事実だったはずです。
家族とは何か、支え合うとはどういうことなのか、それぞれの視点から描かれることで、よりリアリティのある物語となっていました。
そして衝撃のラスト。
優が突然姿を消し、瀬奈に部屋の鍵を送った真意とは？
第9話では、優の行動の真意や、彼が本当に求めているものが明かされることでしょう。
彼が抱えてきた過去の重荷をどう乗り越えるのか、そして瀬奈との未来はどうなるのか。
次回の展開が待ち遠しく、ますます目が離せません。
