「正義って、何だろう」 そんな疑問を我々に残してくれるドラマ『イグナイト』。
第2話では、新人弁護士・宇崎(間宮祥太朗)が、正義と現実のあいだで揺れ動く葛藤をリアルに描いています。
「イグナイト」の第2話ネタバレと素直な感想と考察を交えながら、しっかりレビューしていきます!
Contents
ネタバレ【イグナイト第2話】
初めての案件で勝訴を収めた宇崎。
しかし、手放しで喜ぶことができず、胸の中にもやもやを抱えたまま、ピース法律事務所での仕事を続けることに。
そんな中、次なるターゲットに選ばれたのは、東修大学ラグビー部のスター選手・西田颯斗(宮近海斗)。
彼にはある悲しい過去がありました。
実は、颯斗の兄・真斗がラグビー部内でのいじめを苦に自殺未遂。
その後意識が戻らないまま入院生活を続けているのです。
ピース法律事務所は、大学を相手に億単位の損害賠償訴訟を起こそうと計画。
颯斗は次の重要な試合に欠かせない選手。
宇崎たちはラグビー部員、チア部、そして保護者説明会にも潜入し、さまざまな角度から情報を集めようと奔走しますが、思うように証拠が掴めません。
そんな中、宇崎は単独で行動し、颯斗本人と接触、さらに兄・真斗の病室へ足を運びます。
そこで元ラグビー部員の飯山(塩﨑太智)から話を聞き出し、西田家に訴訟を起こすよう説得を試みます。
最初は父親から猛反発を受けるものの、母親から「真斗が遺書を残していた」ことを聞き出すことに成功。
その後、轟(仲村トオル)とともに学校に赴き、遺書の開示を求め、いよいよ訴訟へと踏み出します。
裁判の中で、ラグビー部の監督は一転して「いじめがあったかもしれない」と証言。
背景には、部員たちによる薬物使用の隠蔽工作がありました──。
感想&考察|宇崎の葛藤と”大人の正義”
第2話を観て強く印象に残ったのは、宇崎の揺れる気持ち。
純粋に「兄を苦しめた相手を裁きたい」「真実を明らかにしたい」という想いとは裏腹に、 ピース法律事務所が狙っているのは、あくまで金銭的な巨額賠償──。
ラグビー部の薬物スキャンダルが発覚しても、それすら”交渉材料”として扱う大人たちのやり方。
宇崎の真っ直ぐな感情は、社会の大きな力の中で押しつぶされそうになります。
正義とは、誰のためのものなのか。
現実を見据えたうえで、どうやって信念を貫くのか。
このドラマは単なる”社会派リーガルもの”ではなく、若者が成長していく物語でもあるんだな、と改めて感じました。
そして、轟たち上司陣も、ただ冷酷なだけではないような気配が漂ってきたのも興味深いところ。
「イグナイト」の世界では、善悪の単純な二元論では語れない深みがどんどん広がっていきそうです。
登場人物紹介|イグナイト第2話を支えるキャラクターたち
- 宇崎 翔(間宮祥太朗)
- 純粋すぎる新人弁護士。正義感が強く、時に無謀な行動も……?
- 轟(仲村トオル)
- ピース法律事務所の代表。冷静沈着で、狙った獲物は逃さない百戦錬磨のボス。
- 伊野尾(上白石萌歌)
- 事務所の先輩パラリーガル。宇崎の良き理解者であり、時にストッパー役。
- 高井戸(三山凌輝)
- 情報収集・裏工作担当。影で事務所を支える縁の下の力持ち的存在。
- 西田颯斗(宮近海斗)
- 東修大学ラグビー部のエース。兄の事件で心に大きな傷を負うも、強く前を向こうとしている。
- 飯山(塩﨑太智)
- 元ラグビー部員で、真斗の親友。宇崎に真相を語るキーパーソン。
まとめ|イグナイト第2話は”正義”の形を問いかける
第2話を観終わったあと、胸に残ったのは”モヤモヤ”でした。
でも、そのモヤモヤこそがこのドラマの真骨頂なのかもしれません。
単純な勧善懲悪ではなく、正義にも現実にも折り合いをつけなければならない大人たち──。
そして、まだ世間に染まらない宇崎が、自分の中の”信じたいもの”を守るためにもがく姿は、とても眩しく映りました。
これから宇崎がどう変わっていくのか、あるいは変わらずにいられるのか。
第3話以降もますます目が離せません!