朝ドラ「おむすび」第22回(10月29日放送)では、1995年1月17日、阪神・淡路大震災の朝から始まります。
6歳の結(磯村アメリ)と姉の歩が体験した震災の記憶が鮮明に描かれます。
倒壊した我が家との対面、そして歩の親友・真紀ちゃんの悲報など、胸を締め付けられる展開の連続。
28年前の出来事が、現在の結と歩の心の奥深くに残した傷跡が明らかになっていく重要な回です。
ネタバレ
1995年1月17日、阪神・淡路大震災に遭遇した6歳の結(磯村アメリ)。
避難所での結と歩
両親の聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)は、外の被災状況を確認するために避難所を離れますが、
その隙に結と姉の歩は、両親に内緒で自宅を見に行くことを決意します。
幼い二人が無事に自宅にたどり着けるのか、不安と緊張感が高まります。
倒壊した我が家との対面
自宅に到着した結と歩が目にしたのは、機能まで暮らした見慣れた家の姿ではなく、無残に倒壊した家の残骸でした。
ショックを受けた二人は、そこに立ち尽くす父の姿を見つけます。
駆けつけた愛子もまた、突然の現実に打ちひしがれており、何も言えずに家の前に立ち尽くしています。
再び避難所へ向かっていると、中央病院の前で震えながら酒を飲んでいる渡辺を見つけます。
嫌な予感がして、真紀ちゃんは?と尋ねると、
タンスの下敷きになって亡くなったと言います。
歩は、また明日ね!と笑顔で別れた真紀ちゃんを思い出し、信じられない気持ちでいっぱいです。
嗚咽する歩を、そっと抱きしめる愛子。
地震から3日後、歩はあれ以来、一口も食べることができませんでした。
そんな歩に、父聖人が真紀ちゃんとの思い出をしまった箱を持ってきてくれました。
その中には、安室奈美恵のシングルCDや、二人の写真がありました。
この話を翔也にする結は、涙を流します。
隣で翔也は、嗚咽してしまいます。
なんでそっちが泣くの?
と驚いていると、祖父の永吉が
「打ち上げするから来い!」
と誘いに来て、二人は強引に連れて行かれました。
その頃、歩は、真紀ちゃんからもらった「Go Paradise Train」のシングルCDを聴きながら涙をながしていました。
感想
今回の回は、本当に胸が締め付けられる思いで見ていました。
6歳の結ちゃんと中学生の歩ちゃんが体験した震災の記憶が、とても生々しく描かれていて、涙が止まりませんでした。
特に、真紀ちゃんの訃報を聞くシーンは、本当に心が痛みました。
「また明日ね!」という何気ない別れの言葉が、こんなにも切ないものになるなんて…。
歩ちゃんの悲しみが画面を通して痛いほど伝わってきます。
聖人さんが歩ちゃんに真紀ちゃんとの思い出の品を持ってきたシーンでは、父親の優しさに涙が出ました。
安室奈美恵のCDや写真など、当時を象徴するアイテムの数々に、90年代を生きた者として深く共感してしまいます。
現在の結ちゃんが翔也くんに震災の話をするシーン、そして翔也くんが号泣するシーンも印象的でした。
まとめ
第22回は、阪神・淡路大震災という歴史的出来事を通じて、結と歩の心の奥に残された傷跡を描いた重要な回となりました。
突然の災害で日常を奪われ、大切な人を失う悲しみ。そして、それでも前を向いて生きていく家族の強さ。
28年前の出来事が、現在の姉妹の絆にどのように影響しているのか、今後の展開にも注目が集まります。
登場人物紹介
- 結(磯村アメリ/橋本環奈):幼少期に阪神・淡路大震災を経験した主人公。震災後、家族と共に困難な生活を送るが、強い意志を持ち続けている。
- 歩(高松咲希):結の姉。結とともに家を見に行き、倒壊した家の前で両親と再会する。
- 聖人(北村有起哉):結と歩の父。震災後、家族を支えるために奮闘するが、家の倒壊を前に無力感を感じる。
- 愛子(麻生久美子):結と歩の母。震災のショックから家族を守ろうとするが、家の崩壊に心を痛めている。
今週の「おむすび」
おむすび10月30日(第23話)糸島フェスティバル打ち上げとそうめんちり!
来週の「おむすび」
おむすび11月4日(第26話)結がギャル卒業宣言!家族が驚く真相とは?