第3話は、神崎美羽が無事に元気な赤ちゃん(女児)を出産するシーンから始まります。
夫の神崎宏樹は、赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、感動の涙を流し、その場に立ち尽くします。
しかし、父親になることへの不安やプレッシャーに押しつぶされそうになっている宏樹には、なぜ自分が涙を流しているのか、はっきりとした理由がわかりません。
一方、親友の小森真琴(恒松祐里)からのアドバイスを受けた美羽は、宏樹に
「子供の名前を決めてほしい」
と託します。
美羽は、父親から名前を付けてもらった事が強く心に残っており、それを夫に託したいと考えたのです。
しかし、宏樹はまだ父親としての責任を感じきれておらず、その提案に戸惑います。
そんな中、大規模テロ事件で犠牲者と報道されていた冬月が、実は無事に帰国していたことが判明します。
彼は、同僚・下原健太の弟である隼人(西垣匠)のもとを訪ね、兄の死に対して複雑な想いを抱く隼人と対面します。
冬月は、テロの犠牲者である同僚たちの想いを背負って生きていくことを決意し、隼人とも向き合うことを約束します。
一方、宏樹は喫茶店のマスター・浅岡忠行(北村一輝)に相談を持ちかけ、自分が父親としての自信を持てないことを打ち明けます。
浅岡は、父親としての役割は、時間と共に自然に育まれるものだと励まし、宏樹に自信を持つよう後押しします。
美羽から名前を託された宏樹は、再び悩み始めますが、次第に子供への愛情が芽生え始めます。
やがて、宏樹は子供にふさわしい名前を見つけ出します。
たくさんの候補から「栞」という名前にした宏樹。
その理由は、美羽が母子手帳に挟んでいた鳥の栞が美しかったこと、
栞には「道しるべ」の意味があり、この子には道に迷わずに進んで欲しいという意味が込められていました。
お宮参りの日。
宏樹は仕事に出かけます。
宏樹の両親と神社に行くと、なんと宏樹が美羽の母・かずみを連れてやってきます。
美羽は、宏樹の笑顔、そして優しくされるたびに、心が痛みます。
その夜、宏樹は仕事が忙しくて美羽にずっと八つ当たりしてきたことを謝りました。
そして、栞という名前には、俺の「道しるべ」になってほしいという意味も込められていると明かします。
俺を父親にさせてくれるか?と尋ねる宏樹に、もちろんと答える美羽。
宏樹はますます栞を溺愛するようになり、待受も栞にして、見るたびに笑みが溢れます。
さらに、頑張っていたプロジェクトリーダーも降りると上司に掛け合うと、すべてを失うと言われます。
しかしそれでもいい、栞を守りたいという思い出いっぱいでした。
一ヶ月検診の日。
宏樹は会社を休んで、車を出してくれました。
帰り道、どこか生きたい所ない?という宏樹に、美羽はあの給水塔を見かけて、図書館に寄ってほしいと言います。
返すものがあるという美羽は、一人で図書館へ。
冬月が鳥の栞を挟んでいた本に、そっと挟み、彼のことは永遠に封印する覚悟を決めて図書館を後にしようとすると、
眼の前に冬月が現われます。
やっと会えた・・・
という冬月は、美羽を抱きしめ涙を流します。
美羽も思わず涙がこみ上げます。
第3話の感想レビュー
第3話は、感情の起伏が丁寧に描かれ、登場人物の葛藤と成長が心に響くエピソードでした。
美羽の出産シーンでは、宏樹が父親としての責任を背負う瞬間が強烈に描かれ、彼の涙は父親になる重圧と喜びが入り混じった複雑な感情の表れでしたね。
まだ実感が伴わない宏樹にとって、父親としての自信は自然に育つものだと浅岡マスターに諭される場面は印象的で、響くものがありました。
また、美羽が「栞」という名前を託すことで、宏樹は少しずつ父親としての自覚を深めていく姿が感動的でした。
名前に込められた「道しるべ」の意味は、子供の未来を願う温かい想いとともに、家族としての結束が強まっていく過程を象徴しています。
さらに、冬月の帰還という予期せぬ展開が、物語に新たな波紋を呼び込みました。
隼人との再会や亡き同僚の想いを背負う覚悟は、彼自身の再生と決意を感じさせ、彼が再び美羽と出会った場面には切なさが漂っていました。
特に、美羽が冬月を過去として封じようと図書館に鳥の栞を挟むシーンは象徴的で、心に残るものでしたが、その瞬間に再会するという展開には驚かされました。
冬月との抱擁は、美羽が本当に望むものは何かを問いかけ、今後の三角関係や彼女の選択を巡る展開がさらに興味深くなりそうです。
ただ、気になったのは、冬月はなぜ美羽の連絡先が分からないと言っていたのでしょうか?
アフリカからメールを送っていたし、美羽の連絡先は知っていたはずです。
美羽が結婚していることから連絡をしないほうがいいと思っていたのか?
携帯が壊れた可能性もありますが、少し違和感を感じました。
隼人との関係がどう発展するのか、また冬月がどのように犠牲者たちの想いを背負って生きていくのかは、今後の物語の重要なポイントとなりそうです。
テロ事件の詳細や、亡くなった同僚たちのエピソードがどのように物語に絡んでくるのか見どころです。
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登場人物
- 神崎美羽(松本若菜)
新たに母親となり、家族の未来に向けて前向きに歩み始める主人公。親友のアドバイスを受け、夫・宏樹に子供の名前を託す決意をする。
- 神崎宏樹(田中圭)
父親になることに不安を感じ、プレッシャーを抱える中、子供の名前を決めるという大きな役割を託され、成長していく姿が描かれる。
- 冬月(持田将史)
テロの犠牲者と思われていたが、無事に生還。犠牲者たちの想いを背負いながら、今後の人生をどう歩んでいくかが注目される。
- 小森真琴(恒松祐里)
美羽の親友で、彼女に適切なアドバイスを送り、家族の絆を深める重要な役割を果たす。
- 浅岡忠行(北村一輝)
喫茶店のマスターで、宏樹に父親としての自信を持つよう励ます。