2024年の日曜劇場枠で新たにスタートした「海に眠るダイヤモンド」。
その第1話が放送され、視聴者を驚かせる展開が次々と繰り広げられました。
炭鉱の島・端島(軍艦島)を舞台に、過去と現代が交錯する壮大な物語。
神木隆之介演じる玲央と、池田エライザ演じるリナの運命は、どのように交わっていくのか?
この記事では、第1話のネタバレと感想、伏線考察を交えて詳しくご紹介します。
Contents
第1話ネタバレ
ドラマ「海に眠るダイヤモンド」の第1話は、過去と現代が交錯する壮大な物語の幕開けです。
物語は1965年、老婆が炭鉱の記憶を振り返る声から始まります。
赤ん坊を連れた若い女性リナ(池田エライザ)は、何かから逃げるように島を後にします。
彼女が抱える過去とは何なのか、そして何が彼女を島から追い出したのかは、まだ明かされません。
時は現代に移り、玲央(神木隆之介)は、ホストクラブの看板ホストとして忙しい日々を送っています。
彼の前に突然現れたのは、いづみ(宮本信子)という謎めいた年配女性。
彼女は玲央に強引にプロポーズし、玲央を困惑させます。
いづみの言動は奇妙で、なぜか玲央にしつこく付きまとい、ホストクラブにまで押しかけてきます。
彼女が裕福であることから、玲央は簡単に断ることができず、彼女のペースに巻き込まれていきます。
その翌朝、いづみは車で迎えに来て、玲央を無理やり長崎へ連れて行きます。
目的地は端島、別名「軍艦島」です。
今は無人島となっているその地で、いづみは過去の記憶に圧倒され、突然泣き崩れます。
玲央はその様子に驚きながらも、彼女の感情の深さに触れる瞬間です。
話は1955年、端島が炭鉱で栄えていた時代に戻ります。
この時代の端島は、4000人以上の住民が生活し、炭鉱業が島の中心にありました。
島には学校や病院、映画館などがあり、生活に必要なものがすべて揃っていましたが、唯一欠けているのは墓地だけでした。
リナと過去の謎に迫る物語
銀座食堂の看板娘である朝子(杉咲花)は、幼馴染の鉄平(神木隆之介)と百合子(土屋太鳳)が東京から帰ってくることを聞き、大喜びで迎えに行きます。
鉄平は長崎大学を卒業して端島に戻ってきたものの、彼の父親・一平(國村隼)は、大学まで行かせた息子がまた炭鉱で働くことに激怒していました。
しかし、鉄平は炭鉱業に強い思い入れを持ち、島の未来を良くしたいと考えていました。
そんな中、リナという歌手が端島に逃げてきます。
リナは過去に進駐軍のクラブで歌っていた経験があり、ジャズを得意としていましたが、今はウェイトレスとして働いています。
鉄平はリナに、島の夏祭りで端島音頭を歌ってほしいとお願いするも、リナは
「ジャズを歌うのが仕事だ」
として断ります。
しかし、リナの顔には男に殴られたと思われる痣があり、事情があって島に逃げ込んできた理由があることを雇い主が察し、彼女は島で働くことを許されます。
島民との関係とリナの葛藤
リナは端島での新しい生活を始めますが、彼女が過去に何を抱えていたのかは徐々に明らかになります。
島の住民たちは、彼女の過去を知ることなく温かく迎えますが、一方でリナ自身はこの島での生活に対して複雑な感情を抱えています。
島の外部から来たリナに対する偏見も存在し、特に鷹羽鉱業が島の権力を握っているため、リナが簡単に受け入れられることはありません。
人間関係の複雑さと新たな波紋
鉄平はリナに対して強い興味を持ち、彼女を島に溶け込ませたいと考えていますが、彼の幼馴染である百合子はその様子に嫉妬します。
リナは女給として働いていましたが、誤解から職を失い、島を出て行くことを余儀なくされます。
鉄平は、リナが身を寄せていた寺の和尚(さだまさし)から、彼女が楽譜を借りて一生懸命歌の練習していたことを知ります。
鉄平は、急いでリナを追いかけ、
「俺はここでリナさんがあんな目に遭うのは悔しい。
ここから人生を変えたいと思わないか?」
と言います。
実は、鉄平も島での厳しい現実から脱却し、新しい人生を切り開こうとしていました。
東京に出た鉄平、百合子、賢将(清水尋也)は外の世界の厳しさや偏見を味わい、その現実に苦しんできました。
この島で炭鉱で生計を立てて生きる者たちは、海よりもずっと深く潜り、炭鉱を掘り当て、日本の復興に貢献してきた彼らにも関わらず、外の世界から見下され、所詮は「端島」として扱われてきました。
一方、現代の玲央(柄本佑)は、売掛を残して消えた女性客の返済に苦しみます。
酒に酔い、道端で倒れ込んでいるところに、いづみ(木村多江)がやってきて、
「玲央はここから、人生を変えたいと思わないか?」
と問いかけます。
クライマックスと未来への予感
物語のクライマックスでは、リナが祭りで端島音頭を高らかに歌い上げ、島の人々は彼女の歌声に合わせて踊り始めます。
この瞬間、リナは島に受け入れられ、再び歌手としての自信を取り戻します。
同時に、島民たちは彼女の存在を受け入れ、共に新たな一歩を踏み出すことになります。
また、炭鉱内で行方不明になった炭鉱夫・銀太が無事に発見され、物語はひとまずの解決を見せますが、
リナや鉄平、百合子たちの未来にはまだ多くの試練が待ち受けています。
感想レビュー
まとめ
「海に眠るダイヤモンド」第1話は、現代と過去の2つの時代を巧みに交差させ、神木隆之介が演じる2つのキャラクターを通じて、壮大な運命の物語が展開されました。
玲央と鉄平、そして彼らを取り巻く登場人物たちの関係性が少しずつ明らかになる中で、いづみやリナの謎が今後どのように解き明かされていくのか、ますます目が離せません。
70年の時を超えた壮大な物語が、次回以降どのように進展していくのか、期待が高まるばかりです。
登場人物
玲央(神木隆之介): 現代のホスト。いづみに振り回されながらも、島へと引き寄せられていく。
リナ(池田エライザ): 1955年の炭鉱の島に来たジャズ歌手。過去の秘密を抱えている。
いづみ(宮本信子): お金持ちの未亡人。玲央に執着しているが、過去に何か秘密がありそう。
鉄平(神木隆之介): 1955年当時の島の若者。リナに心を惹かれている。
朝子(杉咲花): 島の銀座食堂の看板娘。鉄平に想いを寄せる。