日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』は、複雑な人間関係と過去の出来事が絡み合い、視聴者を魅了している作品です。
特に、物語の中で重要な鍵を握る宮本信子さんが演じるキャラクター「いづみ」の正体について、ファンの間では多くの議論がされています。
いづみは過去に登場する人物「朝子(杉咲花)」なのか、それとも「リナ(池田エライザ)」なのか?
「百合子(土屋太鳳)」の可能性まで深堀りします。
今回は、これまでのエピソードを基に、いづみの正体について徹底考察します。
いづみは誰?正体について考察
いづみは現代パートで登場する謎多き人物です。
現代の中心人物である玲央(神木隆之介)に強い関心を持っています。
いづみの正体に関する伏線
第1話では、いづみが玲央に対して
「人生を変えたいと思わないか?」
と語りかける場面や、端島(軍艦島)に関して強い感情的な反応を示すシーンは、
彼女が過去にこの島で重要な経験をしたことを示しています。
いづみの言動には、物語の過去と現代を結ぶ伏線が多数存在しており、
特に「リナ」と「朝子」のどちらかと深く関わっている可能性が高いです。
リナ(池田エライザ)の可能性
まず、いづみがリナであるという説について考えてみましょう。
リナは物語の1965年パートで登場し、赤ん坊を抱えて島を去るシーンが描かれています。
この赤ん坊が誰なのか、そしてリナが島を出た後に何が起こったのかはまだ明らかにされていません。
しかし、この出来事が物語の大きな伏線となっていることは間違いありません。
リナがいづみになった可能性を裏付けるいくつかの要素があります。
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1. 時間軸の一致
リナが1965年に端島を去り、いづみが現代に登場するという時間の流れは、
リナがいづみとして現代に登場するまでの年月の経過と一致します。
リナが島を出てから数十年が経過しており、いづみが現在の姿になるのに十分な時間があることから、彼女が同一人物である可能性は十分に考えられます。
2. 端島への強い感情的反応
いづみが端島を見て泣き崩れるシーンは、彼女が過去にこの島で何か重要な経験をしたことを強く示唆しています。
リナは端島が繁栄していた頃、この島で歌手として活動していたため、島に対して強い感情を持っていた可能性が高いです。
この感情的な反応は、リナの記憶と一致するものと言えるでしょう。
3. 「人生を変えたい」というフレーズ
鉄平がリナに語りかけた「人生を変えたいと思わないか?」というフレーズは、
いづみが玲央に対して同じ言葉を使っている点が重要です。
このフレーズの使用は、リナとしての経験がいづみにも影響を与えている可能性を示しています。
彼女が玲央に対してこの言葉をかけることで、自分自身の過去の選択と重ねていることが考えられます。
4. 端島音頭
リナは端島に来る前は、関西地方でジャズ歌手としてのキャリアを持っていました。
鉄平が、端島を盛り上げるために「端島音頭」を歌ってとお願いしました。
最初は断るいづみでしたが、素晴らしい歌声を聞かせてくれました。
現代でも、自宅のハンモックで寛ぐいづみが、遠い端島を思うように端島音頭を口付さんでいたシーンがありました。
いづみがホストクラブや夜の街に通う理由として、音楽や芸能の世界に対する郷愁や未練があるのではないかとも考えられます。
このような背景からも、いづみがリナである可能性が浮上します。
5.男の子
ただ、リナが抱いていた赤子は、男の子のようでした。
現代のいづみには、長女・鹿乃子(美保純)と、その弟・和馬(尾美としのり)がいます。
これを考えると、リナはいづみではない可能性が出ていきます。
リナの子供・ピストルについての考察はこちらです↓
朝子(杉咲花)の可能性
次に、いづみが「朝子」であるという説についても考えてみます。
朝子は端島の食堂で働く娘として登場し、物語の中ではしっかり者で明るく健気な性格が描かれています。
彼女もまた端島で過ごしており、リナとは異なる立場で炭鉱夫たちと接していました。
1. 原価率に関する発言
いづみがホストの玲央に対して
「あなたのお店の原価率を調べた」
という発言がありました。
朝子は食堂で幼い頃から働き、店を切り盛りしてきたため、
原価率に関心を持つのは自然なことです。
この発言は、いづみが朝子であることを示唆する大きな手がかりとなります。
2. しっかり者の性格
朝子は、家族を支えるしっかり者として描かれています。
いづみの行動にも、同じく現実的で実直な一面が見られ、二人の性格に共通点があることが分かります。
この点からも、いづみが朝子である可能性は十分に考えられます。
3. 幼い頃からの恋心
朝子は幼い頃から鉄平に恋心を抱いていますが、それを伝えることができずにいます。
もし、いづみが朝子であれば、彼女の玲央への特別な感情は、
かつて鉄平に抱いていた未練が形を変えたものかもしれません。
いづみが玲央に強く執着する姿勢は、朝子としての過去の恋愛感情を引きずっているとも考えられます。
4.ヘアピンの共通点
いづみと朝子の共通点の一つに、ヘアピンの使用が挙げられます。
朝子は1965年パートで、食堂の娘として働く際にヘアピンをつけている姿が印象的です。
一方、いづみも現代パートで登場した際、同様にヘアピンを使用しているシーンが確認されています。
朝子が端島で生活していた頃から前髪をヘアピンで止めていて、いづみになった後もこのヘアスタイルが定着している可能性が高いです。
ヘアピンは、彼女が過去を忘れずに引きずっている象徴的なアイテムの可能性があります。
5.笑顔の雰囲気が似ている
いづみと朝子のもう一つの共通点として、笑顔の雰囲気が挙げられます。
朝子は、貧しい家庭環境に育ちながらも常に明るく健気にふるまい、周囲を元気づけるような笑顔を見せていました
一方、いづみも玲央に対して優しく微笑む場面があり、その笑顔の雰囲気が朝子と非常に似ていると感じる視聴者は多いでしょう。
特に、目元や口元に表れる優しい笑顔は、二人の共通点として強調されています。
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【 朝子:#杉咲花 】
銀座食堂の長女で看板娘。
鉄平たちが進学する中、中卒で実家が営む食堂で働き始めたため、今まで島外で暮らしたことがない。
幼い頃から鉄平のことが好きだが、鉄平は全く気づいていない。──⌛︎ pic.twitter.com/kyP6e3kG5l— 10月期日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』【公式】 (@umininemuru_tbs) August 24, 2024
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【 いづみ:#宮本信子 】
謎の婦人。
出会ったばかりの玲央に突然プロポーズし、長崎へ連れていく。
この婦人は一体何者なのか…?彼女の謎めいた行動が物語を掻きまわしてゆく。──⌛︎ pic.twitter.com/kXdda9ZFwr— 10月期日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』【公式】 (@umininemuru_tbs) October 4, 2024
6.キャスト相関図における位置関係
さらに、ドラマの公式サイト【キャスト相関図】も、いづみが朝子である可能性を示しています。
この相関図では、鉄平の真下に朝子が配置されており、
さらにその下にはいづみがいます。
彼女が物語の中で鉄平と密接な関係にあることを示しています。
朝子は幼い頃から鉄平に恋心を抱いていましたが、それを伝えられずにいました。
その感情が現在のいづみとなった後も続いている可能性があり、キャスト相関図はそのヒントを示していると言えます。
公式の相関図で朝子が鉄平の下に配置されていることは、
彼女が物語の核となる存在であり、鉄平と深い関係にあったことを暗示していると考えられます。
この相関図から読み取れる情報もまた、いづみ=朝子という考察を裏付ける要素の一つです。
桜の木
また、第3話では、鉄平に誘われて「桜」を見た朝子。
現代のシーンでは、いづみと玲央が一緒に桜を見ていました。
これは、朝子といづみが同一人物という可能性を示しているようにも見えます。
百合子(土屋太鳳)の可能性
また、百合子(土屋太鳳)がいづみである可能性も捨てきれません。
第1話のラストシーンで、百合子が首から下げたロザリオを触った直後に、
現代のいづみが同じようにネックレスを触れる仕草を見せる場面がありました。
二人が同一人物であるかのように思わせる重要な伏線として考えられます。
1.ロザリオの共通点
第1話のラストで描かれた百合子のロザリオと、現代のいづみが触るロザリオの仕草のシンクロは、
視覚的に二人の繋がりを示す重要な演出です。
ロザリオはキリスト教の信仰の象徴であり、特に百合子にとっては過去の出来事や信念を象徴する重要なアイテムとして描かれている可能性があります。
それをいづみが現代でも同じように触っているという点は、二人の過去と現在を結びつける強い伏線と考えられます。
2.共通する背景と学歴
百合子は鷹羽鉱業の職員の娘で、鉄平とともに長崎大学を卒業しています。
長崎大学は、工学や生物学の分野でも知られており、百合子がこの大学で学んだという設定は、後にいづみが持っている専門的な知識や興味と結びついている可能性があります。
いづみの部屋は、「藻類」や「土・牛・微生物」といった専門書が積み上げられており、
百合子が語っていた「東京でサラリーガールとして働く」という夢を叶え、学問的な探求を続けていたことを示しているかもしれません。
3. パソコン操作に長けたいづみ
いづみが現代のシーンでパソコンを難なく操作する姿は、単にサラリーマンとしてのキャリアだけではなく、大学での学びや知識の積み重ねを反映しているかもしれません。
百合子が長崎大学を卒業し、その後、東京に出てさらに知識を広げた結果が、現代のいづみとして描かれている可能性も考えられます。
4.百合子のコンプレックス
百合子は一見、自由奔放に生きているように見えますが、過去の出来事や家族の期待に対するコンプレックスを抱えています。
このコンプレックスや葛藤が、彼女を現代のいづみへと成長させたと考えられる展開も納得できます。
現代のいづみが見せる落ち着きや自立した姿は、百合子が「人生を変えて」自身の過去を乗り越え、新しい自分を築いていくプロセスを反映しているのかもしれません。
まとめ:いづみは誰なのか?
いづみがリナなのか、それとも朝子か百合子なのかという問題は、現時点では確定的な答えは出ていません。
ただし、リナとしての可能性は時間軸や過去の経験から強く示されている一方で、
いづみの発言や、性格の一部には朝子としての要素も見受けられ、いづみが朝子であるという説も有力です。
今後のエピソードでは、もし彼女がリナ、もしくは朝子、百合子だったなら、
なぜ今「いづみ」と名乗っているのか、
そして彼女が端島を去った理由が明らかになることでしょう。
それによって、いづみの正体がよりはっきりしていくと予想されます。
リナと朝子のどちらがいづみなのか、視聴者の想像をかき立てるこのミステリーは、ドラマの大きな魅力の一つです。