ドラマ『海のはじまり』がついに最終回を迎えました。
これまで複雑な家族関係やそれぞれの葛藤が描かれてきましたが、最後に夏・海・弥生の3人がどんな結末を迎えたのか、注目が集まっています。
感動的なラストが心を揺さぶり、彼らの成長と未来への希望が詰まった物語が、今幕を閉じます。
最終回のネタバレとともに、感想や考察も含めてご紹介します。
Contents
最終回のネタバレ
物語は、海(泉谷星奈)が穏やかな朝の夢を見ているシーンから始まります。
1.それぞれの朝
夢の中では、海と母の水季(古川琴音)、そして夏(目黒蓮)の3人が一緒に朝ごはんを楽しんでいました。
暖かい家族の時間は、幸せの象徴でした。
しかし、海が目を覚ますと、その光景は夢だったことが明らかになります。
彼が目を覚ました部屋には、水季のランドセルやぬいぐるみはあるものの、彼自身の姿は見当たりません。
一方、その頃、海は南雲家にいました。
目を覚ますと、居間に降りて行き、寝起きの状態で「夏くん…」と呼びかけますが、そこにいたのは祖母の朱音(大竹しのぶ)と祖父の翔平(利重剛)だけでした。
朱音は海に冷たい態度で「自分で帰らないと言ったんでしょ」と言い放ちます。
海は返す言葉も見つからず、ただ静かにその場に立ち尽くします。
朝食の時間が訪れますが、海は「食べたくない」と拒絶します。
しかし、朱音は台所でおにぎりを作り
「生きなきゃいけないから食べなさい」
と、優しさを含んだ言葉でおにぎりを差し出します。
水季が亡くなった日も、朱音は「海のために生きなきゃ」と思ってその時も食べたことを語ります。
この言葉に心を動かされた海は、ついにおにぎりを口にします。
その後、夏のスマホに弥生(有村架純)から電話が入ります。
弥生は「海から伝言がある」と告げます。
海は「ママは夏くんの話をよくしていたけれど、夏くんはママの話をしてくれない」と感じていたことを弥生が伝えるのです。
そして、弥生は「私はお腹の子どものことを忘れないようにして生きることで、心が軽くなった。だから、夏くんがしっかりしないとまた心が痛む。」
と夏を励まします。
これを聞いた夏は「はい」と微笑み、海の元へ向かいます。
2.海の孤独に寄り添う夏
夏を迎えに南雲家に到着した夏は、縁側で一人で絵本を読んでいる海を見つけます。
「ママがいた時に三人で家族でいられなくてごめん」
と謝ります。
夏もまた、自分の幼少期に父がいなくなった経験があり、その孤独感を海に話します。
そして、海が感じている孤独や寂しさを共感しつつ、さみしいときには会いたい人に会いに行っていいし、いつでも待っていると語りかけます。
その光景を見守っていた朱音は、安堵の表情を浮かべます。
夏に「海を育てるんだから、健康でいてね」と言っておにぎりを差し出します。
3.甘えることにした夏
夏は、海を連れて自分のアパートに戻ります。
休日にもかかわらず仕事に出かけることになった夏ですが、
「甘えよう!」
と言って、津野(池松壮亮)や弥生、大和(木戸大聖)に声をかけます。
こうして、海と三人は予期せぬ再会をして、海とともに一日を楽しみます。
津野が帰ろうとした際、海は彼を追いかけ、
「ママも津野くんのことが好きだったよ」
と笑顔で告げます。津野は、それを聞いて静かに頷きます。
4.弥生との復縁はない
弥生もまた、夏との思い出を振り返ります。
初めて夏の部屋を訪れた日、終電を逃したときに感じた安心感。
彼女はアパートを後にしながらも、夏との過去の時間が心地よく楽しかったことを思い出します。
そんな事を思い出して歩いていると、休日出勤から帰ってきた夏に会います。
弥生は「今日は楽しかった」と伝えます。
夏は、海を見ていてくれたお礼を言い、
「付き合っていた日々は楽しかった」
と言い、二人は再び笑顔を交わし、夏は駅まで送り別れました。
5.水季の手紙
翌朝、夏と海の新しい日常が始まります。
夏が水季から受け取った手紙には
海を大切にしてくれる人たちがいてくれた、その人たちは夏くんのことを大切にしてくれるはずだから、頼ってください。
親のできることは、「子どもに選択肢を与えること」夏くんも誰かと生きて、夏くんも幸せになってという手紙が残されていました。
水季の言葉は、彼らが新たな一歩を踏み出すための道標となります。
6.娘として
その後、夏は南雲家を訪れ、朱音と共に水季のアルバムを眺めます。
朱音は、「娘が自分より先に死ぬことを想像して」と語り、
今なら夏にもその気持ちがわかるだろうと、これまで夏に意地悪なことを言ったことを謝りました。
水季は、海のパパがいるからこうやって海がいるし幸せだし、夏は優しい人だから意地悪言わないでねと頼んでいました。
6.海はどこから始まりなのか?
最後に、海と夏は海岸を歩きます。
夏はカメラで海の写真を撮りながら、これから始まる新しい日々を思い描きます。
水季の手紙の追伸に、海はどこから始まっているのか?
いままでいなかった夏くんがパパになって、いない私は海のママ。
ただ、一緒にいることが幸せだったと思えるように。
と書かれていたことを思い出し、海を愛おしく感じるのでした。
感想レビュー
最終回は、感動的なシーンが多く、涙なしでは見られない展開でした。
特に夏と海の関係が再構築される過程は、心に響くものがありましたね。
海が夏に対して「一緒にいても寂しかった」と言った場面では、これまでの伏線が見事に回収され、彼の孤独な気持ちが伝わってきました。
また、水季の手紙に書かれた「海はどこから始まっているのか」というメッセージが印象的でした。
この一文に込められた意味は、海(子供)と夏(父親)がこれからも続いていくという希望を示しているように感じました。
弥生さんとの復縁はありませんでしたが、これからも見方でいてくれることは間違いありません。
海と夏の新たなスタートを切る姿勢が、未来への可能性を感じさせます。
まとめ
『海のはじまり』最終回では、登場人物たちがそれぞれに重要な決断を下し、新たな道を歩み始める姿が描かれました。
夏、海、弥生の三人が選んだ結末は、それぞれの解釈に委ねられる部分が多いですが、その分多くの感情が交錯し、感動的なフィナーレとなっています。
このドラマは、家族や愛、絆について深く掘り下げ、視聴者に多くのメッセージを残しました。
最終回の結末が予想外であったことも、この作品の魅力の一つと言えるでしょう。
余韻を感じさせる終わり方は、今後も語り継がれる作品となること間違いありません。
登場人物紹介
月岡夏(目黒蓮):海の父親。最終回では、海の幸せを最優先に考え、自らの感情を抑えて彼女の未来を見守る。
南雲海(泉谷星奈):海の娘。物語の中心となる少女。母・水季の死を乗り越え、祖母の朱音たちとともに新しい生活を始めようとするが、心の中にはまだ複雑な感情が渦巻いている。
南雲弥生(有村架純):夏の元カノ。海の関係を見守る。彼女自身も過去に傷を負っているが、最終回では海にとって重要な役割を果たす。
南雲朱音(大竹しのぶ):海の祖母で水季の母。厳しい言葉をかけつつも、海の心を救おうとする姿が描かれる。
南雲翔平(利重剛):海の祖父で水季の父。静かに家族を見守る存在。