特別編で描かれる「海のはじまり」は、これまでのストーリーとは少し異なる角度からキャラクターの深層に迫る感動的なエピソードです。
シングルマザーとして奮闘する水季(古川琴音)と、彼女に密かに想いを寄せる同僚の津野晴明(池松壮亮)の関係がより深く描かれたこのエピソードは、心を揺さぶりました。
本記事では、特別編の詳細なあらすじとともに、キャラクターの心理分析や印象的なシーン、今後の展開予想について詳しく掘り下げていきます。
Contents
特別編ネタバレ
特別編は2021年の夏。
東京オリンピックが連日報道される中、小さなアパートで4歳の娘・海と暮らす南雲水季(古川琴音)の日常から始まります。。
津野への密かな想い
水季は同じ図書館で働く津野と、一緒に出勤するために、
さりげなくスニーカーの紐を解いてタイミングを計ったりと、小さな工夫を重ねます。
二人は互いに気になっていますが、なかなか素直に気持ちを伝えられずにいました。
デートの誘い
ある日、津野は水季に「どこか行きたいところはないか」と尋ねます。
水季は咄嗟に「娘の海が水族館に行きたがっている」と答えてしまいます。
津野は二人きりで行きたい場所を聞いたのだと察し、水季も自分の勘違いに気づきます。
デートの約束
水季は実家に海を預けられることを伝え、改めて津野とデートの約束をします。
しかし同時に、津野に好意を抱かないように自制していることも告白します。
すでに津野への想いを感じている水季の複雑な心境を抱えていました。
デート当日
デート当日、水季は実家に海を預けます。
母・南雲朱音(大竹しのぶ)は水季のペディキュアに気づき、
「子供のことを忘れてもいい日もある」と言って送り出します。
プラネタリウムでの出来事
水季と津野は自分たちの名前の由来について話し合います。
海の名前の話になると、水季は少々誤魔化しながら説明します。
ファミレスで食事後、二人はプラネタリウムへ向かいます。
疲れからか、水季は眠ってしまいますが、津野は優しく肩を貸して寝かせてあげました。
プラネタリウムを出ると、朱音から電話があり、海を水族館に連れて行くから夜までゆっくり楽しんでくるように言われます。
心の葛藤
デートを楽しもうとしても、水季は娘の海の話ばかりしてしまい、津野に申し訳ない気持ちになります。
しかし、津野は気にする様子もありません。
心を開く瞬間
ベンチで休憩中、水季は津野に寄りかかります。
子育てに追われる中で自分らしさを失いがちだったことや、久しぶりにおしゃれができた喜びを語ります。
津野はそんな水季の気持ちを優しく受け止めます。
水季のアパートで
二人は水季のアパートへ向かい、掃除や作り置きの準備をします。
楽しく塩むすびを作りながら、つまみ食いをする二人の姿は、まるで恋人同士のようです。
津野の告白
津野は水季に「一緒に暮らそう」と提案します。
一緒に住めば、経済的負担を補えると言います。
水季も、津野との関係を真剣に考えたことがあると告白します。
しかし、海のことを考えると踏み出せないと言います。
水季の決断
水季は津野との交際を断ります。
海がいる以上、海の父親のことも思い出してしまい、申し訳ないと感じているからです。
津野は理解を示しますが、水季の決意は固いものでした。
帰り道の思い出
海を保育園に迎えに行った帰り道、津野は手をつなごうとしますが、水季は真ん中に海を入れて3人で手をつなぎます。
水季は大学時代の月岡夏(目黒蓮)と、塩むすびを食べた思い出を振り返ります。
同時に、大学時代も、現在の恋愛も十分楽しかったと自分に言い聞かせ、ペディキュアを落とします。
夏の近況
そのころ夏は、百瀬弥生(有村架純)にドキドキしながら電話をかけると、弥生はペディキュアを塗っていると言います。
そんな弥生に、夏は週末のデートの約束をします。
感想レビュー(印象的だったシーンなど)
急遽放送された「特別編」ですが、すごいクオリティでしたね!
「子供の事を忘れてもいい日もある」という水季の母・朱音(大竹しのぶ) この言葉は、子育てに奮闘する水季への励ましで、心温まるエピソードでした。
母として女として
シングルマザーとしての水季と、一人の女性としてのバランスの大切さを大切にしてほしい朱里の気持ちが伝わってきました。
また、プラネタリウムで、仕事に子育てに忙殺され、疲れ切った水季を優しく支える津野の姿は、彼の誠実さと思いやりを表現していました。
星空の下で眠る水季の表情は、津野に対する安心感と信頼を感じさせる印象的な場面でした。
手を繋げる相手
おそらく水季は、「手を繋げる相手=恋人」と考えていて、津野とは手を繋げると言いました。
だけど、夏に対しては「手が届かない人」と答えていました。
津野のプロポーズ
そんな水季に、津野が意を決して、「一緒に暮らそう」と言った一言は、水季への強い想いと覚悟を表していましたね。
シンプルながら、重みのある一言で、まさにプロポーズだったと思います。
。
だけど、「海の事を一番に考えたい」という水季の母親としての責任が強かったんですね。
一人の女性としての幸せの間で揺れる水季の葛藤が凝縮され、水季の気持ちが痛いほどわかり、胸が苦しくなりました。
水季の責任感と、海を一人で立派に育てて見せるという強い気持ちが伝わってきたし、水季らしい決断だと思いました。
ペディキュア
印象的だったのは、子育てしていると部屋が子供のものでカラフルになるけれど、自分自身はカラフルじゃなくなっていくという水季が、
津野とのデートには「ペディキュア」を塗ってカラフルになったことです。
しかし、津野との恋を終わらせると決めると、ペディキュアを落とします。
一方、ラストシーンの弥生と夏は、これから恋が始まろうとしている様子でした。
夏の問いかけに弥生は、「ペディキュアを塗っている」と言いました。
「ペディキュア」が恋を象徴するアイテムとなっていましたね。
だけど、朱里さんから言われた言葉はやっぱり相当ショックだったと思います・・・。
まとめ
「海のはじまり」特別編は、シングルマザーとして生きる水季の葛藤と、彼女を支える津野の優しさを丁寧に描き出しました。
母親としての責任と、一人の女性としての幸せの間で揺れる水季の姿は、多くの視聴者の心に響いたことでしょう。
津野の誠実な愛情表現と、水季の複雑な心境が交錯する様子は、現代の恋愛ドラマの新たな形を提示しているように感じます。
水季、津野、海、そして夏。
それぞれの人物の想いが交錯する「海のはじまり」は、これからどのような物語を紡いでいくのでしょうか。
次回の放送が今から待ち遠しいですね。
津野くんが読んでいた絵本はこちらです↓