ドラマ「嘘解きレトリック」第4話(10月28日放送)では、怪しい雰囲気漂う「人形屋敷」が舞台です。
祝左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子(松本穂香)は、怪談雑誌の記者・雅(北乃きい)とともに、不気味な「人形屋敷」の謎に挑みます。
人形のような風貌を持つ一人娘・品子(片岡凜)にまつわる秘密と不吉な事件が展開し、鹿乃子の嘘を見抜く力が冴えわたる展開に目が離せません!
この記事では、あらすじから感想まで、第4話を徹底解説します。
Contents
第4話ネタバレ
九十九夜町の朝、祝左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子(松本穂香)は駅に向かっています。
新しい土地へと旅立つような雰囲気に鹿乃子は浮かれていましたが、実は左右馬が
「家賃を払えず、夜逃げをしている」
という事情での旅立ち。
朝なのに夜逃げをしていることを左右馬に教えられ、鹿乃子はその現実に少し驚きながらも左右馬と行動を共にします。
左右馬、置引きを暴く
そんな中、左右馬が通りの不審な男に目を留めます。
男が何かを企んでいると感じた左右馬は、鹿乃子の“嘘(うそ)を聞き分ける能力”を活用し、男の企みが「置引き」であることを暴きます。
置引犯の男は逃げようとするものの、偶然居合わせた女性に足を引っ掛けられ転倒し、その場で取り押さえられました。
なんと、この女性は左右馬の知り合いで、端崎馨(味方良介)の姉・雅(北乃きい)でした。
雅の誘いで“人形屋敷”取材旅行へ
雅は怪談雑誌『魔境探報』の記者で、左右馬が夜逃げ中であることを知ると
「取材旅行に同行しないか」
と提案します。
一度は断ろうとした左右馬ですが、雅が「報酬として家賃を支払う」と申し出たため、即座に快諾。
こうして、鹿乃子と共に雅の取材旅行へ参加することになります。
謎めいた“人形屋敷”の存在
雅が今回取材する場所は「人形屋敷」と呼ばれる綾尾家です。
この家には不思議な風習があり、生まれつき体が弱かった一人娘の成長を祈願して、娘の成長に合わせた人形を作り、その人形を娘と同じように育てるというものでした。
現在、この屋敷は主人夫妻が海難事故で亡くなった後、娘の品子(片岡凜)が継いでいます。
品子の姿はまるで人形のように儚げで、屋敷には妙な噂が絶えません。
ここでは、一人娘である品子の成長を願って、人形を娘のように育てる独特の習慣がありました。
綾尾家の両親は既に亡くなっており、品子は屋敷で独り暮らしをしています。
品子の姿は人形のように美しく、神秘的な雰囲気に包まれた少女で、彼女の姿はまるで人形のよう。
彼女は周囲に「化け物」と噂されていましたが、雅に対して真実を書いてほしいと願っています。
屋敷内を案内される中で、離れにある「人形部屋」についても説明を受けますが、
そこには品子に食事を持っていく者以外は入れないという独特のルールがあり、疑問が深まります。
“人形部屋”に隠された恐怖
左右馬たちが人形屋敷に到着すると、出迎えたのは柴田(佐戸井けん太)。
柴田によると、この屋敷で奇妙な事件が起こっていたのです。
女中のイネ(松浦りょう)が「人形部屋」をのぞくと、死体のようなものを目撃し、慌てて柴田の元へ駆け込みました。
しかし、柴田が刑事の寺山清一(正名僕蔵)と共に現場に向かうと、その死体と思われたものはただの人形だったというのです。
しかし、その後、イネは岩場で転落死してしまいました。
夜、離れにある人形部屋を訪れた一行は、品子の成長に合わせて作られた人形を目にします。
人形は品子の姿にそっくりであり、遠目には人と見間違えてしまうほどの精巧さ。
しかし、祝と鹿乃子は不自然な違和感を感じ始めます。
夕食の場面では、鹿乃子が部屋に箸を取りに行った際に、別の部屋で品子そっくりの影を見かけます。
もしかして品子には双子がいるのではないかと思い、本人に尋ねますが、彼女は
「双子ではない」
と答え、鹿乃子も彼女の言葉に嘘はないと感じます。
しかし、品子が以前亡くなった使用人・イネの死について話すと、鹿乃子の「嘘を見抜く力」が反応します。
ここで、イネの死にまつわる品子の話に何か秘密があると推測されます。
翌朝、祝や雅たちは再び人形部屋を訪れ、不自然に置かれた人形や血痕を発見!
不気味さを増すこの屋敷の謎に、3人はさらなる疑念を抱きながら、真相に迫ろうとします。
感想
今回の「嘘解きレトリック」第4話は、前回までの推理劇の雰囲気が一気に深まる、まさに「超ミステリー」と言える展開でドキドキが止まりませんでした。
舞台となる「人形屋敷」という設定も、物語の不気味さや謎をさらに引き立て、観る側をぐいぐい引き込んでくれます。
品子は双子?
品子の人形のような外見と謎めいた行動、そして「人形部屋」に関する特異な家訓など、すべてが少しずつ不自然さと怪しさを醸し出している点もさすがです。
雅が言う「もしかして品子は双子?」という推測も大いに納得がいきますし、
そこからさらに鹿乃子の「嘘を聞き分ける能力」で、品子が真実を隠していることを暴く展開はとてもスリリングでした。
品子役は、片岡凜さんですから、益々ミステリアスですよね。
また、品子が双子かどうかの疑問が深まるシーンで、品子とそっくりな別の人影が現れたことで、物語の緊張感がさらに高まりました。
鹿乃子が見た人影が本当に「双子の品子」なのか、それとも「何か別の存在」なのか?
見ている側も彼女と一緒に混乱し、ますますこの物語の真相が知りたくなってきますね。
さらに注目したいのは、イネの死にまつわる真相です。
彼女が見たという「死体」が実際には人形だった、という捻りが何とも不気味で、
この家の「人形と同じ生活をさせる」という風習がどこまで人々を狂わせたのか、興味が尽きません。
加藤諒さん演じる久保も重要な役回りを担いそうな雰囲気で、ただの噂話の提供者で終わらない気がしますよね。
さらに、女中が肌艶がよかったり、まだ1年しかここで働いていないと言っていたあたりも、怪しさを感じます。
また、ラストシーンでの「口調が違う品子」の登場も、新たな謎を突きつけ、さらに次回への期待を煽る構成となっていました。
今回の第4話は、今までの推理ドラマの進行に「家族に隠された秘密」というテーマが加わり、より複雑で濃密なストーリーになっているのが印象的でした。
鹿乃子の「嘘を聞き分ける力」がどのように謎を解き明かしていくのか、そして左右馬と雅がどんな新たな真実を掘り起こすのか、次回も非常に楽しみです。
登場人物
- 祝左右馬(鈴鹿央士) – 直感的で冷静な性格。鹿乃子と行動を共にし、彼女の能力を活かして謎解きに挑む。
- 浦部鹿乃子(松本穂香) – 嘘を見抜く特異な能力を持つ少女。好奇心旺盛で素直な性格。
- 端崎雅(北乃きい) – 怪談雑誌『魔境探報』の記者。人形屋敷の謎に興味を持ち、取材に同行する。
- 綾尾品子(片岡凜) – 人形のように美しい姿を持つ綾尾家の一人娘。どこか神秘的で謎めいた雰囲気を漂わせている。
- イネ(松浦りょう) – 綾尾家で使用人をしていたが、ある出来事を機に亡くなっている。