ドラマ「全領域異常解決室」第9話は、緊張感あふれる展開と驚きの真実が明らかになるエピソードです。
興玉雅(藤原竜也)の正体が「天石門別神」であることが判明し、物語は新たな局面を迎えます。
一方で、神と人間、そして運命の選択に翻弄される登場人物たちの葛藤が描かれ、目が離せない展開が続きます。
この記事では、第10話のネタバレ、感想、気になった点や考察をお届けします。
さらに、ヒルコの正体に迫りつつ、今後の物語の展開予想も考察していきます。
第9話あらすじネタバレ|興玉と天石戸別神の謎がついに明らかに
興玉の正体が暴かれる瞬間
直毘吉道(柿澤勇人)の情報により、荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)は興玉雅への不信感を募らせます。
一方、興玉は月読命・佃未世(石田ひかり)からのメッセー「天石戸別神は興玉雅」を知り、事態が急転。
寿正は宇喜之民生(小日向文世)を利用し、興玉を排除しようと画策。
神器「天之加久矢」がもたらす絶望
宇喜之は呪符で操られ、特別な神器・天之加久矢の矢尻で興玉を襲撃!
拉致することが目的でしたが、豊玉妃花(福本莉子)たちの介入で呪符が外され、解放されます。
興玉の傷口は塞がらず、生命の危機に陥ります。
彼が死ねば、ヒルコは小夢の命を奪うと宣言。
興玉は全決メンバーに自身が天石戸別神であることを告白し、
一度「死」と「再生」を選ぶしかないと語ります。
雨野小夢(広瀬アリス)の決意と少年の癒し
興玉は、自分が死んで転生するのが最善と理解しながらも、雨野小夢を守るためにはそれを避けたいと考えます。
雨野は興玉を救うため、建速須佐之男命の力を持つ少年に助けを求めます。
少年の癒しの力で興玉の傷が癒されましたが、雨野は少年を助けたい気持ちを抑え、
「神の事に干渉してはいけない」
という制約を受け入れます。
直毘吉道(柿澤勇人)の陰謀とヒルコの存在
興玉は直毘吉道が裏で糸を引いていることを感じ取り、情報提供者について問いただしますが、直毘は答えません。
しかし、興玉は直毘に注意を促し、彼の肩にあった髪を利用して偽物直毘を送り込みます。
その結果、寿が情報を漏らしたことが明らかになり、ヒルコの正体と目的に迫る重要な手掛かりを得ることとなりました。
荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)の葛藤と協力
荒波は神の話を聞かされ、興玉からヒルコ逮捕の協力を求められます。
かつて荒波が大月を救ったエピソードが語られ、人間への不信感を持つ興玉が荒波を信じる理由が示されました。
荒波もまた、自身の過去を告白し、深い人間関係の絆が描かれます。
雨野小夢の試練と新たな展開
興玉が寿と直接対峙する中、彼らはヒルコによって襲撃され、豊玉妃花は負傷し、興玉たちは連れ去られます。
一方で、雨野は少年の父親の虐待問題に直面し、さらにヒルコが二宮のの子(成海璃子)であることを知ります。
二宮は人間を巻き込む形で恐ろしい計画を進めます。
雨野は呪符をつけられてどこかへ連れ去られるという、衝撃的な展開を迎えます。
第9話感想&考察|興玉と小夢の未来はどうなる?
第8話の衝撃的なラストから、次回第9話では物語がいよいよクライマックスに向かって動き出しました。
ラストは、不穏すぎる展開でしたね。
1.「天之加久矢(あまのかくや)」
ドラマ「全領域異常解決室」第9話で登場する「天之加久矢(あまのかくや)」は、
古事記や日本書紀にも登場し、葦原中国(あしはらのなかつくに)の平定を助ける役割を果たし、「天から降る光」としての神聖さを持っています。
「天の輝きの矢」という意味を持つ重要な神器です。
この矢は、流星や天の光を象徴し、天体に関連する神々との結びつきを示すものとされています。
ドラマの中では、この神器が興玉雅(藤原竜也)に刺さることで深刻なダメージを与え、神としての彼の存在が揺るがされました。
その武器としての特性から、天之加久矢は戦いや神々の力関係を象徴し、特にヒルコとの対立構造を浮き彫りにするキーアイテムとなっています。
天之加久矢は、流星の神秘性だけでなく、戦いの勝利や再生を象徴するアイテムでした。
2. 雨野の神・天宇受売命の復活?「呼び出しの鈴」が鍵を握る
第9話では、ついに雨野の持つ神の力がついに覚醒する兆しが見られました。
彼が信仰する神である天宇受売命(アマノウズメ)は、日本神話で非常に重要な役割を果たす存在です。
天宇受売命は、天岩戸に隠れたアマテラスを引き出すため、
他の神々と踊りを披露してアマテラスの興味を引き、世界を再び光で満たしたとされる神です。
特に、「呼び出しの鈴」が鍵となりそうです。
この鈴は、神々を現世に呼び出すことができるとされる重要なアイテム。
雨野が「鈴」を使えるようになれば、天宇受売命が復活し、物語に新たな展開が訪れる可能性があります。
彼女がその力を発揮することで、陰謀に立ち向かう準備が整うかもしれません。
3. 興玉(天石門別神)を狙う寿(ヒルコ)の野望
一方で、寿(野間口徹)の動きにも大きな注目が集まります。
彼が首謀する計画は、「神の総入れ替え」を目指す壮大なもの。
その計画において、寿は自らが創り出す新しい神々を支配しようとしています。
しかし、彼にとって最大の障害となるのが、興玉こと天石門別神の存在です。
興玉は、罪を犯した神を黄泉送りにすることができる能力を持つ神です。
その天石門別神が消えれば、八百万百の神が黄泉送りされてしまうのです。
つまり、いまいる神が全部消えてしまうということ。
この力は、寿が企む「神々の入れ替え」を実現する可能性を秘めています。
寿が興玉を手に入れるための動きを本格化させ、雨野との対立が激化する展開が予想されます。
4. 寿と雨野の直接対決の可能性
これまで間接的に絡んでいた雨野と寿が、ついに直接対決する可能性があります。
雨野が天宇受売命の力を呼び覚まし、寿の陰謀を阻止しようとする一方で、寿は興玉を手中に収めるために最後の手段に出るでしょう。
物語の核心である「神々の入れ替え」と「新しい神の誕生」を巡る争いが、いよいよ本格的な衝突へと発展していくはずです。
特に、寿の正体がヒルコであることが明らかになれば、彼の存在が持つ意味がさらに深まります。
ヒルコが神の総入れ替えを企む理由は、自身の生い立ちや運命に深く起因していると考えられます。
『古事記』や『日本書紀』において、ヒルコはイザナギとイザナミの子として、
国生みの際に生まれた最初に誕生しましたが、不具の子として葦舟で流され、親から見放されました。
この経験から、ヒルコは神々の秩序や運命を支配する既存の神々に強い不信感を抱き、自身が取り残された理不尽な世界を変革したいと願うようになった可能性があります。
また、後に福をもたらす神「エビス」として再評価されたものの、神々の間での自身の位置づけや価値への不満が、総入れ替えを決意させたのではないでしょうか。
そんなヒルコが神々を総入れ替えし、新たな世界を作ろうとしている背景には、自らの復讐心や壮大な野望があるのかもしれません。
5.荒ぶる神「スサノオ」降臨!
荒ぶる神「スサノオ」。
スサノオとヒルコは兄弟です。
彼が今後、登場するのか、こちらも注目したいです。
まとめ
「全領域異常解決室」第10話は、神々と人間の葛藤を深く描いた回となりました。
興玉と雨野の絆や、荒波の過去と現在が織りなすドラマは感動的でした。
一方で、ヒルコの正体とその目的が新たな謎として浮上し、物語はさらなる盛り上がりを見せています。
次回最終回では、興玉と雨野がどのように危機を乗り越えるのか、注目したいです。
登場人物
興玉雅(藤原竜也): 天石門別神の正体を持つ主人公。
雨野小夢(広瀬アリス): 興玉を支えるヒロイン。
豊玉妃花(福本莉子): 興玉のサポート役。
寿正(野間口徹): 背後で暗躍する人物。
宇喜之民生(小日向文世): 寿に操られるが解放される。
荒波健吾(ユースケ・サンタマリア): 信頼を取り戻したヒーロー。
直毘吉道(柿澤勇人): 背後で糸を引く謎多き人物。
二宮のの子(成海璃子): ヒルコの正体と疑われる存在。