ドラマ「全領域異常解決室」の物語が進むにつれて、謎の神ヒルコが物語に深く関わり、謎が深まってきました。
これまでに判明している神々として、興玉、雨野、豊玉、芹田、宇喜之が挙げられますが、
その中で唯一登場していない「ヒルコ」という存在が、物語に大きな波紋を広げています。
興玉が語るように、神々の均衡を乱し始めたヒルコ。
このヒルコの正体と、その目的は一体何なのでしょうか？
また、警視庁捜査一課の荒波健吾や二宮のの子という登場人物たちがどのように関わってくるのか、以下に考察していきます。
Contents
神々の均衡を乱す「ヒルコ」の正体とは？
「全領域異常解決室」に登場する神々は、今も人間の姿で生活し、普通の人間としての均衡を保ちながら共存しています。
しかし、ヒルコだけがその均衡を乱す行動を見せており、興玉はその行動が戦争の火種になると警戒しています。
日本神話においてヒルコは、イザナギとイザナミの間に最初に生まれた存在ですが、体に障害があり海へ流されてしまいました
神話のヒルコが「海に流された神」であることを考えると、孤独や疎外感を象徴する神である可能性がありそうです。
物語でヒルコが姿を見せない理由や目的は、自らを異端視する神であるがゆえに、他の神々と対立する宿命にあるのかもしれません。
ヒルコの正体：豊玉妃花ではなかった
また、ヒルコは「豊玉妃花」ではないことが判明しましたが、このことがさらなる謎を呼んでいます。
妃花は神の一人ではあるものの、ヒルコとは別の存在だったのです。
ヒルコは今だ登場していない謎めいた神であり、その存在や目的について多くの推測が飛び交っています。
ヒルコが均衡を乱す存在となることで、「全決」にとっての大きな脅威と見なされている理由も、この神話的な背景にあるのかもしれません。
物語の中でのヒルコの真の正体は、もしかすると「全決」のメンバーやその周囲の人々の中に隠れている可能性もあります。
ヒルコの正体は伝説の呪術師・役小角（えんのおづぬ）か？
第７話では、ヒルコが神ではなく、伝説の呪術師・役小角（えんのおづぬ）である可能性が浮上します。
その呪術を使って刀田になりすまして、雨野をおびき出していたようです。
第６話で明らかになった「人魚の燻製」を集め、永遠の命を手に入れようとするヒルコの執着は、神にしては異質です。
もし彼が真の神であるならば、不老不死の執念を持つ理由が希薄に思えます。
つまり、彼の「永遠への渇望」は、神ではなく人間であることを示しているかもしれません。
また、もしヒルコが人間であるならば、全決メンバーの興玉がその正体に気づいていない可能性もあります。
興玉は神を見抜く直感を持つものの、人間に関してはその能力が働かないのかもしれません。
この点からも、ヒルコが神ではなく、役小角という伝説的な呪術師、つまり人間である可能性が濃厚になってきました。
怪しさを増す警視庁捜査一課の「荒波」と「二宮」
もしヒルコが人間ならば、ヒルコの動きを追う「ヒルコ専従班」の班長・荒波健吾（演：ユースケ・サンタマリア）もまた、物語の中で非常に怪しげな立ち位置にあります。
━━━叩き上げの捜査一課刑事
ヒルコを追うヒルコ専従班班長━━━⬛️荒波健吾：#ユースケ・サンタマリア 🟨
10月9日よる10時スタート#藤原竜也 × #広瀬アリス
🟨 #全領域異常解決室 🟨
⬛️ #ゼンケツ ⬛️ pic.twitter.com/6Zrtoh1Y8M— 『全領域異常解決室』フジテレビ水10ドラマ【公式】 (@zenketsu_fujitv) September 13, 2024
荒波は「全決」について「オカルトかぶれの異常組織」と揶揄し、組織に対して強い敵対心を抱いていますが、
興玉や小夢が捜査に協力を求める際には、渋々ながらも手を貸しています。
荒波健吾とヒルコの関係
荒波という名前が「荒波」とされる点も気になります。
神話でヒルコが海に流されたことを考えると、
「荒波」という名前がヒルコの境遇を彷彿とさせると考えることもでき、
彼自身がヒルコに関わる人物である可能性も否定できません。
ヒルコ専従班のリーダーとしてヒルコを追い詰める立場でありながら、
その心の中で何を思っているのか──ヒルコに対して敵意があるのか、
それとも秘密裏に関係があるのか──視聴者の中でも議論が絶えません。
伝説的な呪術師がユースケ・サンタマリアさん演じる荒波なら、大河ドラマ「光る君へ」で演じた安倍晴明役を彷彿とさせます。
荒波と大月（大宜津比売神）の繋がり
また、第７話で料理研究家の大月比呂佳（田山由起）こと、大宜津比売神が殺害された事件では、ヒルコは必ず殺害前に神に接近していることが判明します。
大月比呂佳は、荒波と小学生時代の同級生という繋がりがありました。
そこで、興玉は荒波のことを密かに調べていることが判明しています。
二宮のの子の正体にも謎が隠されている？
一方、荒波とともに「ヒルコ専従班」に所属する二宮のの子（演：成海璃子）もまた、興味深い存在です。
━━━ヒルコ専従班の荒波を支える
警視庁捜査一課の警部補━━━🟨⬛️二宮のの子：#成海璃子 ⬛️🟨
10月9日よる10時スタート#藤原竜也 × #広瀬アリス
🟨 #全領域異常解決室 🟨
⬛️ #ゼンケツ ⬛️ pic.twitter.com/0sfcZiUJKY— 『全領域異常解決室』フジテレビ水10ドラマ【公式】 (@zenketsu_fujitv) September 13, 2024
二宮は強い正義感を持ち、口調も強めで「全決」のメンバーに対して冷ややかですが、
その性格がヒルコに対する偏見なのか、何らかの個人的な動機によるものかは不明です。
二宮のの子の名前と神社の関連性
「二宮」という名前には、日本各地に存在する「二宮神社」などの神社が思い起こされるため、彼女の名前にも何かしらの意味が込められている可能性が高いです。
また、「のの子」という名前も神話的な背景や由来があるのかもしれません。
彼女が今後の展開で「全決」とどのように関わっていくのか、さらにはヒルコとどう対峙するのか注目されます。
警察内部の疑念と「全決」との対立構造
警察内部の「ヒルコ専従班」という特殊な部隊が、異常現象を扱う「全領域異常解決室」に対して強い敵対心を抱いているのも気になる点です。
荒波や二宮が「全決」を異常組織と見なしている一方で、その協力を必要とする状況が続いています。
この構造が、物語の緊張感をさらに高めています。
また、荒波や二宮が本当に「ヒルコ専従班」の目的を信じているのか、
それとも背後にさらに大きな陰謀があるのかも、今後の展開に注目する必要があります。
直毘吉道（演：柿澤勇人）がヒルコ？
ヒルコの正体として新たに浮上した候補が、内閣官房国家安全担当審議官の直毘吉道（演：柿澤勇人）です。
彼は「全決」メンバーに捜査を依頼する立場にあるものの、実際にはヒルコと何らかの関係があるのではないかと疑われています。
第６話で興玉は、直毘が神ではないと断言しています。
また、全決の宇喜之民生（演：小日向文世）は、豊玉妃花が神であったことを直毘に報告していません。
直毘からその理由を問われると、宇喜之は「念には念を」とだけ答え、
あたかも直毘がヒルコと関係しているように感じさせる意味深なシーンが描かれました。
このやりとりは、直毘がヒルコに関与している可能性にも見え、彼の真の目的や立場に疑念が深まる場面となっています。
ヒルコの真の目的と「全面戦争」の行方
興玉が言及した「均衡を乱し始めたヒルコ」を止めなければ、神々とヒルコの全面戦争に突入することになるかもしれません。
もしヒルコが神々に対する反逆の意志を持っているとすれば、彼が求めるのは「神々が持つ力の解放」なのか、それとも人間世界における完全な支配なのか。
今後の物語の中で、ヒルコの正体が明らかになるとともに、「全決」や警察内部の人物たちがどのように動くのかに注目が集まります。
まとめ
ヒルコが均衡を乱す理由が、個人的な復讐心なのか、それとも神としての使命を果たそうとしているのか、さらなる考察が必要です。
「全領域異常解決室」は、神々と人間が複雑に絡み合う独自の世界観を持っています。
果たして荒波や二宮が敵か味方か、そしてヒルコの目的は一体何なのか。これからの展開に期待が高まります。
